2012年10月24日水曜日

第10回SDフォーラム 「若手職員の成長・育成」


第10回SDフォーラム 「若手職員の成長・育成」 に参加した。前からお話を聞きたかった名古屋大学の夏目先生のお話、いやあ、良かった。勉強になりました。

●主催:大学コンソーシアム京都 ●日程:2012年10月21日(日) ●場所:キャンパスプラザ京都
<概要>
(1)基調講演 夏目達也氏(名古屋大学)  「若手職員の成長につながる学びとは」
 『事務職員(非創造、受動的)と『大学職員(創造、能動的)の2累計の分析、要因、そして若手の要求事項など、詳細な分析が報告された。若手の育成に最も効果があるのは「教育」ではなく、若手自身の「学習」であり、それを支援する組織としての力が必要である、という結論である。「組織に寄りかかるだけならただ職場の価値を引き受けて内面化すればよい。しかしそういう組織は一見平和だが本当にそれでいいのだろうか。常に新しい課題に対して取り組む組織を作るのならば「職場公認の価値を超える」こと(風土づくり)が必要となる。慎重さが必要であり、そして時間がかかる。」という言及は印象的であった。

(2)分科会F講師:重光直之氏(株 ジェイフィール) 「若手・中研職員と管理職がともに育つ組織を目指して」
 実際の業務の中でミドルが若手にプロジェクト型職務を委託し、「教育」や「指導」するのではなく、観察、支援、激励などを通して、若手自らの「気づき」を促し主体的学習者に育成する。またそのことを通して実はミドル自身をを育成するというのが「戦略的OJT」である。一粒で二度美味しい研修システムであるが、若手が成功体験を得、ミドルが一皮向けるためには、ミドルを支援するメンターが不可欠であることがわかった。

 2つの講演を経て、「事務職員・大学職員2累計論」は、「生徒・学生2類型論」に酷似しており、双方の育成における方法論は共通点が非常に多いことを発見した。その上で、職員をミドル、学生を若手と見立て、双方が成長するSDとFDを兼ね備えた研修システムが作れないか、というアイデアを得ることができた。名付けるならば「FSD型戦略的OJTシステム」であろうか。

 「FSD型戦略的OJTシステム」、なんだか考えるのが楽しそう。時間がとれたらじっくり考えてみたいテーマです。もっと超詳細な報告は下記のリンクまで。
 

第10回SDフォーラム(大学コンソーシアム京都のページ)


出張報告(詳細版) (12800字ほどありますので要注意!)


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